

今日の午前中は、美術室で1年生が地域学習ということで「三角だるま」を制作しました。阿賀野市の今井人形店の方から、講師として来ていただきました。
三角だるまは、粘土で作ったお椀型の底の部分にボール紙の胴体を付て作ります。粘土は「安田瓦」で全国的に有名な、阿賀野市の旧安田地区の瓦屋根に適した良質なものを使い、お椀型の型に粘土を詰め、ちょうど中華鍋のような底を作ります。粘土を整形してひび割れないようにして日陰で陰干しして1ヶ月かけてゆっくり乾燥させるそうです。底の直径に合せてボール紙を円錐形に巻いて、繋ぎ目を和紙で貼り合わせ、胡粉という白い塗料(貝殻を焼いてすり潰したもの)とニカワを混ぜて2~3回下塗りをしてよく乾かします。「ニカワ」とは動物の皮膚や骨や腱の主成分であるゼラチンで、接着剤として使い丈夫になるように塗るそうです。
三角だるまの表情は 「目と口とヒゲの三拍子揃ってはじめていい表情になるそうです。三角だるまは『縁起物』だそうで結婚式や出産のお祝い、新築のお祝いには付き物なんだそうです。こういう伝統民芸品を大切に学んでほしいと講師の先生は語っておられました。